電髪学生の雑記

何かを外に発信することで考えや理解をより深めるためだけの雑記。

香港の住まいの問題(後編)

こんにちは、香港に来てからシャワー生活になったのですがそろそろ湯船につかりたいです。湯船の疲労回復効果は絶大です。浴槽をください。

 

さて、前編に続き今回は住まいの費用が高くなってしまう原因そこから生まれる社会問題や対策について書いて紹介したいと思います。

これは僕が個人で調べた内容と周りの香港の方から聞いたことなので他サイトと多少の違いがあるかもしれませんがご了承を。。

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世界集宅価格ランキング

平均住宅価格世界1位平均家賃世界3位の香港。

まず香港の家賃が高くなってしまう原因は、 

  1. 単純に使える土地が少ない
  2. 特殊な不動産の仕組み
  3. 現地・海外富裕層による住宅投資

 

と、大きく分類をすると3つ存在します。

1つ目の使用できる土地が少ない理由は自然保護区と山が多くを占めているからでその割合は現地の方によると5割を超えるそう。急斜な土地という特徴もあって家を建てづらい現状があります。

その結果、居住可能エリアは香港全体の7%以下。人口は約700万人と少なくても人口密度は日本の約20倍と人が密集しています。

 

2つ目の特殊な不動産の仕組みとは政府が土地を所有しているというものです。しかもオークション形式なので土地が少ない状況で値が上がるのは当然ですよね。政府が保有している土地は売りに出されない限り使用できないので不動産屋もある土地を高額で売って利益を得るしかありません。土地を高く売っている政府は潤い、政府総債務は現時点で0とかなりうるうるですね。

 

3つ目は最近日本でもよく聞く不動産投資です。現地富裕層はもちろんシンガポールや中国の富裕層がこぞって買うそうです。他国へのアクセスも良く、世界最大の金融・貿易都市も1つでもある香港は人気不動産なのだとか。

 

これらの理由もあり香港内の持ち家率は約53%と半分くらい。日本は61%と大差はないですが家の清潔さやインフラ面でかなりの違いがあり、値段を考えて安価な賃貸を選ぶとかなり厳しい環境での暮らしもあり得ます。平均所得も日本のほぼ半分なので購入の敷居はかなり高いと考えられます。

 

「引用・参考」

https://www.homes.co.jp/cont/press/rent/rent_00273/

https://note.mu/yukasthoughts/n/n7a0875fbe680 

 

 

 

 次は住宅価格の高騰から生まれる具体的な社会問題と対策案を2つ紹介しようと思います。

 

 

 

www.cnn.co.jp

これは香港で社会問題の1つとして取り上げられているマクドナルド難民”の記事です。一度香港のマックに行ったことがあるのですが、明らかにずっとここにいるつもりだなと思わせられる荷物の人が数人いました。

ここにいる人達は自分の家よりマックのほうが快適だと言い、その理由として「清潔」であったり、「冷房がある」「広くて窓がある」と答えていて家に限らない物価上昇が与える影響を物語っているようです。110店舗で約330人と1店舗に3人いる計算になります。僕が驚いたのがこのうち7割の人が家を持っていて、家があっても住めないまた別の問題の存在を感じました。皆さんも読んでみてください。

 

 

www.bbc.com

 これは香港のあるデザイナーが水管として使われていたセメントパイプをシェルターのような家に再利用して話題になった「水管ハウス」というものです。僕が住まいの問題に興味があると伝えた時に同僚の香港人が教えてくれました。

広さはないが設備の整った住環境を提供できるとそのデザイナーは言っています。しかしこれが香港の住居問題に対して長期的な解決にはつながらないと言われています。僕もそう思ってしまいました。。

水管ハウスを作った理由が他にもう1つあり、それは土地不足を嘆く者が多いが利用できるスペースはまだあることを伝えるためだそう。香港のデザイナーの問題に対する考え方自体に訴えかける改善策は驚きました。

 

興味のある方はこの記事は全て繫体字なので英語訳かGoogle翻訳で日本語にして読んでみてください。どうにか読めると思います。

 

 ↓前編です!

denpatsuhibi.hatenablog.jp

 それでは!