香港から見る日本のレジ袋有料化
こんにちは、香港はすでに30度を超える日が増えてきました。日本も梅雨前は猛暑だったと友人から聞きました。香港は30度を超えると湿気のせいで体感温度はそれ以上です。。代謝が悪くて汗をあまりかかない僕でも汗が止まりません。
今回は日本で賛否が分かれているらしいレジ袋の有料化について触れようと思います。香港は既にレジ袋が有料化されているので日本で有料化されてどのようになっていくのか香港を例に日本の未来をイメージしていこうと思います。
2020年の東京オリンピックをめどに全国で規制実現を目指す日本にどんな変化が起こるのでしょうか。
なぜ有料化をするのか?
まず、なぜ有料化されるのかというと世界中でプラスチックごみによる海洋汚染問題が深刻になっていて、環境保全が必要になってきているから。これが大きな理由です。
国際環境計画(UNEP)は「2025年までに使い捨てのプラスチックの全廃」を目指すという内容の閣僚宣言原案を出しましたが具体的な対策案に反対した米国に譲歩する形で「2030年までに大幅削減」となっています。
UNEPはこんな動画も出しています↓
そういえば最近ではスターバックスがプラスチックストローを廃止することが話題になっていましたね。
香港(海外)のレジ袋有料化
香港では2009年7月7日からレジ袋の有料化が行われていて値段は袋1枚で50セント(≒約7円)です。僕は値段的な抵抗はあまりありませんができるだけトートバッグを持っていくようにしています。
買い物のときは
要唔要 膠袋 呀?(イウンーイウ ガウドイ ア?)”袋は要りますか?”
有冇 袋 呀?(ヤウモウ ドイ ア?)”袋持ってる?”
Do you wanna bag?
とか聞かれるけど適当にYESと答えると1つ目の場合は袋を渡されるので香港では気を付けてください、、
各国のレジ袋有料化のタイミングは結構バラバラです。
まず中国では2008年から有料化され消費量が約7割減少しました。他にもアジアでは台湾や韓国、欧州ではデンマークやベルギー、フランス、オランダなど大半の国が2000年前半に有料化をしています。オランダは1枚34円に設定したところ4割の削減が実現したそう。ちょっと高い。。
世界全体で無料配布を禁止している国は83ヵ国と思った以上の多さに驚き。有料化に限らず生分解性の物以外の使用自体をを禁止にしたり世界中でこの取り組みは加速しています。
世界の対応を見ていると一部では実施していたけど日本はやっとか!って感じですね。
香港で実際にどうなのか
今まで見てきた感じだと香港では7割くらいの人がエコバックを使っていると思います。その理由を友人に聞くと香港の人が環境保全の意識が高いというよりはお金を出したくないから持っているように感じました。(どこの国もそうなのかも)
香港はレジ袋税の法制化がされているので税金としてレジ袋代を支払っていて税金をただ払いたくないという話をしている人もいました。
もちろん環境に対する考えをお持ちの方もいます。
香港の例を分析して思うことは消費量は減っていても環境に対する大きな意識の変化にはつながっていないということです。ただ有料化を法制化して消費量を外から抑制することではある程度抑えられても問題の根っこには届いていないのだなと思います。
日本のレジ袋有料化
スーパーやデパートはエコバックを使う人が増えてきていますがコンビニはどうなるのでしょうか、袋の代替品を探したり大変なことになっていそう。コンビニで大きな物を買う人が減る可能性も無きにしも非ず。レジ袋は日常で欠かせないものではあるので代替できる何かがないと別の問題が生まれそうですよね。
製品求められることの1つ「環境に良い」というポイントがより重視されるようになってきたら様々なメーカーはもっと目を向けないといけなくなります。
世界各国を見ると値段は結構ばらつきがあるので日本はいくらになるのか、そこが環境面でも経済面でもネックになりそう。
そもそもレジ袋だけを減らせばいいのかという意見もあるらしいけどこれは第一歩目といことにしましょう。
まとめ
環境省は有料化することで使用量を減らしたいと言いますが形式だけでは本質的な環境問題の改善にはつながらないのかなと思います。
どうしてこの取り組みが必要なのか、環境にどのくらいの悪影響を与えているのか理解をしてもらった上で有料化や使用禁止をしないと環境保全を税収入という目的にすり替えたと感じる人も出てきてもおかしくないですよね。不満を持っていると本来の目的もスッと入ってこないし国民の意見の聞き取りとか議論ももっと必要だった気もします。
有料化には賛成ですがやり方は上手とは思えませんでした。いやー難しい。
とりあえず僕はレジ袋をなるべく貰わないように頑張ります。